全日本卓球 選手権の男子シングルスで史上最年少勝利を挙げたスーパー小学生 ( No.2 ) |
- 日時: 2012/01/26 04:03
- 名前: 卓球 掲示板
- 「リオ五輪に行きたい」 卓球・鳥屋クラブの12歳 出雲卓斗(いずもたくと)選手
ttp://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20120125101.htm
「僕には卓球しかない。(4年後の)リオデジャネイロ五輪に行きたい」。全日本卓球 選手権の男子シングルスで史上最年少勝利を挙げた12歳の出雲卓斗(いずもたくと)選手(鳥屋クラブジュニア・金沢市南小立野小6年)。スーパー小学生は、オリンピッ クを夢ではなく目標としてとらえている。 「卓球で北斗七星のように輝け」。卓球選手だった父卓さんがこんな願いを込めて名付 けた出雲選手は、全日本卓球選手権で高校生と大学生を連破し、12歳にして光を放ち始 めた。
3歳でラケットを握り、卓球にのめり込んだ。昨年3月からは中能登町の実家を離れて 遊学館高卓球部の植木大監督方に住み込み、日本一を狙う強豪の部員と共に365日、無 休で練習に明け暮れている。キャプテン用のセンターコートにどんと居座るずぶとさがあ る。
出雲選手は身長154センチ、体重42キロで、筋力は「普通の小学生」(植木監督) 。すごさは「相手の力を利用するのがうまい」点にある。並の小学生が大人の速く重い球 を受ければラケットをはじき飛ばされる。だが、出雲選手は苦もなく打ち返す。相手の球 が強ければ強いほど、出雲選手の球は勢いを増す。
全日本選手権で高校生と大学生を破ったのも、日ごろから遊学館高の部員を打ち負かし ているのを見ている植木監督にとっては、想定内だった。むしろ、社会人相手の3回戦で 「マッチポイントを握りながら負けたことが悔しかった」(植木監督)という。
高校生、大学生、社会人と戦った出雲選手は、10台以上のカメラに囲まれた試合を「 自分より相手の方が緊張したはずなんで」と振り返る。「自分が挑戦者になれる方がいい 」。出雲選手にとって、年上との戦いは望むところだ。
27日からは単身、オーストリアに乗り込み、元世界王者であるヴェルナー・シュラガ ー氏の卓球アカデミーに1カ月間、留学する。通訳もいない環境で送る海外生活を、出雲 選手は「楽しみ。不安じゃない」ときっぱり。植木監督は「厳しい環境に物おじせずに飛 び込んで行くのが卓斗のすごいところ」を目を細める。
試合中にべそをかいた罰として五厘刈りになった髪が、少し伸びてきた。「リオのカー ニバル、見せてくれるな?」。植木監督の「指令」に、いがぐり頭が、はにかみながらう なずいた。
 |
|