神戸大学の井垣達吏(いがきたつし)准教授らは良性腫瘍ががん化する仕組みを解明。がん化メカニズム 掲示板
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- 日時: 2012/10/01 19:29
- 名前: がん化メカニズム
(*)神戸大学、細胞間相互作用で良性の腫瘍ががん化するメカニズム解明 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720121001eaal.html 神戸大学大学院医学研究科の井垣達吏准教授らは、良性腫瘍ががん化(悪性化)するメカニズムの一端を明らかにした。腫瘍組織内にある細胞同士の相互作用によってがん化が促進される仕組みをショウジョウバエの実験で解明した。がん治療の新たな標的を探る研究に貢献する。
成果は2012年10月1日、英科学誌ネイチャーの電子版に掲載される。
がん細胞は遺伝子変異によって正常な細胞分裂が行われずに、細胞が無秩序に増殖していく状態。細胞の遺伝子変異には、一つの細胞内の反応だけでなく、細胞間の相互作用が関与する可能性が指摘されていた。しかし、具体的なメカニズムはこれまで不明だった。 井垣達吏准教授らは今回、ショウジョウバエの上皮組織にできた良性腫瘍の変化を観察する実験を通じ、良性腫瘍自身ではなく、近隣の細胞のがん化に影響を与える因子を探った。
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(*)細胞間の相互作用で良性腫瘍ががん化する仕組みを解明 http://www.jst.go.jp/pr/announce/20121001/ <ポイント> ・がん細胞では高頻度にミトコンドリアの機能が低下している ・ミトコンドリア機能が低下した細胞が隣の細胞のがん化を促進することを発見 ・炎症性のたんぱく質の放出により周辺組織ががん化−新たな治療標的として期待
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(*)神戸大学 医学研究科 遺伝学分野 井垣研究室 http://www.med.kobe-u.ac.jp/igalab/ 井垣達吏(いがきたつし) 医学研究科医科学専攻 細胞生物学分野・特命准教授 <研究テーマ> 上皮の動的恒常性維持システムとその破綻による腫瘍形成・悪性化機構 細胞間コミュニケーションを介した上皮の動的恒常性維持システムの動作原理を明らかにすることで、個体レベルでの細胞増殖/細胞死調節機構、さらにはその破綻が引き起こす腫瘍形成・悪性化機構の解明を目指している。これらの目的を達成するため、遺伝学やライブイメージング技術を駆使した生体レベルでの細胞間コミュニケーション機構の解析を可能にするショウジョウバエをモデル生物として利用している。
(*)井垣達吏 動画 http://youtu.be/FX2nB_TUXP0 NHKニュース (3/15/2011)
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・実験医学 Vol.29No.9 <特集> 癌・発生を制御する 細胞競合 Winnerが増え,Loserが消える,Cell-Cellコミュニケーションの新しい姿 企画/井垣達吏 細胞の成長が適切な大きさで止まるのはなぜか? 癌細胞の周りの正常細胞は癌の進展に何の影響も及ぼさないのか? 「細胞競合」の概念が,有名シグナル系の関与を交えて,その答えを解き明かします。
細胞競合-細胞社会を監視する新たなルール【井垣達吏】 細胞競合の勝者と敗者を規定する分子基盤【Sergio Casas-Tinto/Eduardo Moreno】 癌遺伝子Mycにより制御される細胞競合【松田七美】 mahjongによる細胞競合の制御【田守洋一郎/Wu-Min Deng】 細胞競合が駆動する上皮の内在性癌抑制【大澤志津江/井垣達吏】 哺乳類における変異細胞と正常上皮細胞間の相互作用【藤田恭之】 Hippoシグナル経路による細胞間のコミュニケーション【佐々木 洋/儘田博志】
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