高畑裕太 強姦致傷 無罪主張の意図を弁護士が解説 ( No.1 ) |
- 日時: 2016/09/23 13:20
- 名前: 強姦致傷 無罪主張の意図を弁護士が解説
- 「わからないことだらけ」高畑裕太強姦致傷事件“無罪主張”の意図を弁護士が解説
(日刊サイゾー 2016.09.21)
強姦致傷の疑いで逮捕されながら、不起訴となった高畑裕太。担当弁護士が「起訴されて裁判になっていれば、無罪主張をしたと思われた事件」とまで言ったが、本当にそこまで言い切れるものだったのだろうか? 誠法律 事務所の村田 純一弁護士は、「事実関係が不明なので、確かなことは言えませんが」としながらも、「この件で無罪を争うことは、そんなに簡単ではないように見える」という見解を示す。 「弁護士のコメントによれば、高畑裕太氏は女性が性交渉に同意したものと誤信していた可能性が高いとされています。言い換えれば、性交渉自体はあったということ。そうなると、このコメントは、性交渉はあったが、犯罪成立に必要な“故意”はなかったと暗に主張しているように理解できます。しかし、高畑氏と被害女性は初対面で、彼女は勤務中であったと思われることから、この状況において、彼女が性交渉を本当に望んでいたのかは、客観的に疑問が残る。高畑裕太氏側が、裁判で説得力をもって立証活動できるとは考えにくいです」(同) それでも、弁護士サイドが無実の主張をしたのはなぜだろうか? 実際、高畑の担当弁護士は、被害女性の話を聞いていないとするにもかかわらず「高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く」、「呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております」としている。 村田弁護士は「強姦については不透明でも、示談交渉しつつ、依頼者の名誉のために弁明をしたという理解が自然であると、個人的には感じます」と見る。 「コメントの公表について、被害女性も了解した上での示談だった可能性があり、あくまでマスコミに向けたものという内容で認めてもらったのではないでしょうか。被害者側から了解を得ていないと、名誉毀損や示談の趣旨に反すると抗議等されるリスクがあり、依頼者である高畑氏の利益になりません」(同) 示談交渉の過程において、高畑側もそれほど強気な態度は示していなかった可能性がありそうだ。 「性交渉があったのなら、高畑さん側の弁護士は、そんなに強気にはなれなかったはず。起訴前の示談交渉は弁護士として、是が非でもやりたいことなので、基本的にお願いベースになるはずです」(同) 実際、無罪主張にもかかわらず、警察や被害者への怒りは、まったく入っていなかった。そうなると「戦略上、無罪という姿勢を取った」という推測が妥当に見える話ではある。ワイドショーでは、元刑事などが「そもそも無罪なら、示談する必要がない」という疑問を語っていたが、これについて村田弁護士は「示談成立で無実主張はあり得ること」とする。 「高畑裕太氏の認識を理由として刑法上無罪になるとしても、被害女性が望まない性交渉だったとなれば、民事上はその精神的苦痛については賠償する義務が生じることもあるので、示談交渉しつつも、刑法的には無罪主張になり得るんです」(同) 事件の真相はわからないことだらけだが、こうしてみると不起訴の上で弁護士の強気の声明があったから「容疑が晴れた」とも言い切れず、そこはグレーのままという印象だ。 当初、高畑は「女性を見て、性欲を抑えられなかった」と容疑を認める話をしていた経緯もある。いずれにせよ、高畑の弁護士としてはそのイメージ回復のために全力を尽くし、考え抜いた上での方策だったのだろう。 ただ、結果的には、これがプラスに作用したとは言い難く、メディアやネット上には批判も多い。過剰なパフォーマンスになってしまった印象も否めない。
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