おのののかさんは東京ドームの「ビール売り子ナンバーワン」のグラビアアイドルでした。
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- 日時: 2015/09/22 14:54
- 名前: 球場のビール売りの極意(販売の極意)
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おのののか「ビール売り」の極意語る 日刊ゲンダイ 2015年9月22日
東京ドームの「ビール売り子ナンバーワン」として注目を浴び、グラビアはもちろん、今ではバラエティー番組やラジオ、そして女優としても活躍中の、おのののかさん(23)。売り子時代は美貌だけが武器ではなかった。 東京ドームでのアルバイトは、19歳から3年間やっていました。
1日実働3時間で約400杯、1杯800円ですから、ざっと32万円の売り上げ。これが私の売り子時代の最高販売記録です。お給料ですか? 週3回の出勤で、7、8月は30万円ほどになりました。
でも、これだけ稼ぐって、結構大変なんですよ。まず、背負ってるビールサーバーがすごく重い。生ビール用紙コップで24杯つげるビア樽にガスボンベと減圧器、ガンと呼ばれる抽出機、その他一式で16キロ前後ありますからね。
その上、売るのに1試合、十数キロ歩かなきゃならないし、しかも、あの急勾配の観客席を上がったり下りたり。かなりの体力が不可欠です。
その点、私は小学3年から高校時代までバスケットボールの選手でしたから、普通の女子より体力では負けません。それと、売るためのコツがあるんです。販売のお仕事ですから、笑顔が一番大事ですが、ニコニコして駆け回ってるだけじゃダメ。
東京ドームでは、売り子さんはそれぞれ販売エリアが決まっていて、私は一塁側内野席オレンジシートのあたり。年間契約で席を取ってらっしゃる熱心なジャイアンツファンが多いので、まず常連さんに顔と名前を覚えてもらいました。
そのために、帽子の横に目立つ髪飾りを着けたり、汗拭きタオルも球団カラーに。もちろん、私もお客さんの顔や特徴を覚えて積極的にアプローチしましたよ。
例えば、最初に「〇〇さん。お疲れさま。今日も私からだけ買って下さいね」って冗談を入れて挨拶したり、その方が好きな選手の話題を振ったり……。
それと団体の場合、幹事役の方が誰かを見極めることが大切。その方が気に入ってくれると、まとめ買いしていただけるんです。
だから、野球のこともジャイアンツのことも、それにビールの知識も知ってないと話が盛り上がりません。結構勉強しましたね。
それから、ボケとツッコミではないですが、漫才みたいにお客さんとテンポ良く言葉のキャッチボールができると、愛嬌があるね、って買ってもらえます。
まだありますよ。観客席の上段から階段を下りてくる際、「ビール、ちょうだい!」って合図されるお客さまだけじゃなく、通路から見える範囲の、ビールを飲んでらっしゃる方のコップの中の量も見てました。
ホームランが出たり攻守が変わる時ってよく売れるので、そのタイミングで、量が少なくなってた方が多いエリアにいると、「もう一杯!」って声をかけてもらいやすいんです。
また、お馴染みさんの飲むペースを覚えて、空きそうな頃にそばを通るとか……。
球場でよく観戦される方はお気づきかもしれませんが、ちょうどコップが空になると、なぜか近くに売り子さんがいませんか? あれは偶然のこともありますが、成績のいい売り子さんはちゃーんとチェックしてるんですよ。
さらに、お客さまから注文をいただいて、ビールをついでる時も気を抜いてはいません。
「大勢のお客さんですね」「きょうはお天気でよかったですね」って球場を見回すフリをしながら、実は次のお客さんを探すんです。
こう話すと、ほとんどの方がビックリされますが、細かい努力やちょっとした工夫ひとつが売り上げを大きく左右するので、やりがいのある仕事でしたね。
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