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立命館大学映像学部映像学科のイノウエカナ監督の映画「あん、あん、あん」が映画祭「第34回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2012」で審査員特別賞を受賞(画像と動画の掲示板)
日時: 2013/02/18 05:43
名前: 映画 掲示板

(*)立命館大学映像学部映像学科のイノウエカナ監督の映画「あん、あん、あん」が映画祭「第34回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2012」で審査員特別賞を受賞
http://daylyinfo.exblog.jp/19813367/



PFFアワード2012 審査員特別賞「あん、あん、あん」
http://pff.jp/34th/lineup.html
審査員特別賞:『あん、あん、あん』
2012年/43分/カラー
監督・脚本:イノウエ カナ
撮影:寺澤知花/編集:石橋賢一/音楽:白鳥綾香/照明:縄手佑基
出演:辻本彩衣、近藤忠紀、大江志乃、黒糖きなこ、播野周平


「あん、あん、あん」 評・あらすじ
女子校に通う肘木圭の周りには、多くの性愛があった。どうやら父は不貞行為している。友人のあずみと沢村先生の関係も怪しい。自分を求める大人たちがいる。男装をしてみても変わらない。保健室では、今日も養護教諭の福原トモコが私を待っている。解けた靴紐を結んでくれたあずみ。彼女にだけは素直になりたいと想う。「わたし」の抱える女性性嫌悪、それでも逃れることが出来ないこの性(さが)と出会うため肘木は少しだけ勇気を出してみる。
作品を固める巧演者たちが素晴らしい。様々な年齢の女性たちを通して、「女であること」への意識を丁寧に浮かび上がらせる。例えばそれは、同居している祖母の存在や、夫から未だに名前で呼ばれる妻の存在だ。役割を変えながらも、そこで生きる女性の姿を捉える深い洞察がある。説明的な台詞を排除し、登場人物が発する生きた言葉に魅了され、物語の終わりには、肘木の迷いと決意をありのままに捉えた眼差しに瞠目する。(文・吉田光希)


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監督:イノウエカナ プロフィール
22歳/京都府出身
立命館大学映像学部映像学科
もともと映像ビジネス面に興味をもち映像学部に入学。授業で提出した企画が通り、初めて監督・脚本を務めた作品が最優秀賞に選ばれ、映画制作ゼミに入る。
本作『あん、あん、あん』は卒業制作となる。


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女子高生の性愛描く現役女子大生監督の『あん、あん、あん』
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130217/enn1302170901002-n1.htm
 不倫している父、教師と関係を持つ友人、心の穴を埋めるために自分を求める男女を受け入れる女子高生…。さまざまな性愛を描いた映画「あん、あん、あん」が注目を集めている。監督は、京都生まれで立命館大学映像学部の現役女子大生、イノウエカナさん(23)。大学の卒業制作として手がけた作品だ。「女であることの意識を丁寧に浮かび上がらせた」などの評価を受け、映画祭「第34回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2012」で審査員特別賞を受賞。「女性だからこそ、やれることをやろうと思いました」と話している。
冒頭、保健室の場面。女子高に通う主人公、肘木圭。同級生とキスをしそうな微妙な空気になる。自分を求めてきた保健室の女性教諭には“その気”を見せつつ、サラリと交わす。その後もヒロインは男女を問わず自分を求める人に応える。

 「自分と同じ、女性を主人公として描きました。女性にとっては、日常といいますか、周りによくあることで、特別視はしていません。そこが(男性監督とは)違うから、女性監督は大胆、といわれるのかもしれませんね」

 さまざまな形の性愛を正面から受け止めて描いているが、直接的な表現はしていない。「作品によってはすると思いますが、この作品に関しては、ハッキリとした露出をすることで観客が第三者になってしまうと感じたので」。露出を抑えたことで、かえって、女性の業や艶やかさが浮き彫りになった。説明せりふがないことも、その効果を高めている。

 とはいえ、タイトルは衝撃的だ。「タイトルをいやらしいと思った人がいやらしいと思います」と映画祭のパンフレットにコメントを寄せた監督だが、実は考え抜かれた題名だった。「漫画などに象徴される日本文化の土壌があるからだと思うのですが。その文字を見ただけで、人に『いやらしい』と想起させることができる。それっておもしろい」。
 今作が3作目。最初の作品はゲイの男性と女性、2作目は両性具有の男性とボーイッシュな女性を描いた。「男女のパターンだけではなく、スポットが当たっていない人たちの恋愛を描きたい」

 今回は初めてヒロインに自分自身を投影した。「私、父がものすごく大好きなんですよ」。家庭で権力を握り、頼りがいがある父。同時に家庭における母の地位も目の当たりにする。そこは自分がいずれ行くであろう場所だ。「そんな父が大好きな分、女性性にいい印象が持てなかった。青春期は、女性としての生きづらさにもがいていた。その思いを作品にしてみようと思ったんです」

 脚本を作る際、社会学者の上野千鶴子さんと、AV監督の二村ヒトシさんの著書を参考にした。上野さんの著書で男性社会における女性の関わりを、二村さんの著書で親と子供の関係性を再確認。脚本の骨子に生かしたという。

 「ラストシーンを撮りたくて、今作を作ったといっても過言ではない」とも。父を敬愛するあまり、精神的に父に支配された形になっているヒロインが、一歩踏み出そうとしている姿を、せりふではなく、象徴的な映像で表現した。

 「愛情や悩みには終わりがない。今作の場合は、父親に対してですが、その終わりのないものと、人と関わりつつ、力強く付き合っていくしかないことを、表現できたと思います」
 立命館大学映像学部に在学中で、この作品は卒業制作として取り組んだ。機材を学校で借り、友人たちに演じてもらい、約30万円で作り上げた。「途中、断念しかけたのを周囲に助けられてなんとか完成できた。今も見るのがつらいほどなので…。受賞は、いたずら好きな先輩の“ドッキリ”かと思いました」と苦笑い。

 監督が審査員特別賞を受賞した「第34回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2012」は、昭和52年から始まった、映画の新しい才能の発見と育成をテーマにした映画祭だ。コンペティション部門「PFFアワード」は新人の登竜門としても有名で、過去に森田芳光監督や園子温監督、犬童一心監督らを多くの名匠を輩出。今年は552本の応募作の中から、16作品が入選した。

 今年の同映画祭は、東京、神戸、京都、福岡、名古屋で順次、開催。東京、神戸での開催を終え、16日から22日まで、京都市下京区の京都シネマで開かれる。各日18時半開催で、受賞作を2、3作上映。各作品の上映後、監督らの質疑応答も予定されている。イノウエ監督の「あん、あん、あん」は16日、「あの日から村々する」(加藤秀則監督)「リコ」(弓場絢監督)とともに上映される。

 また、PFFアワード入選者は受賞後に新たな企画を提出。その中から、「PFFスカラシップ」として選ばれた1作を、PFFが制作から劇場公開までサポートしてくれる。現在、イノウエ監督も企画を提出中だ。



http://daylyinfo.exblog.jp/19813367/
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